育毛剤の成分

育毛剤の成分「プロペシア」と「ミノキシジル」

男性の主な脱毛症には、男性型脱毛症と壮年型脱毛症と呼ばれる症状があります。

 

男性型脱毛症は、男性ホルモンの影響でおこるとされ、前髪の生え際が頭頂部に向けて上がってしまったり、頭頂部の頭皮が見えてしまうほど薄くなる症状で、漸進的に悪化するのです。
ちなみに壮年型脱毛症は、青年期から壮年期の間に見舞われる男性型脱毛症のことを指していて、結果的にはほぼ全ての髪が無くなってしまう人もいるようです。
男性型や壮年型の脱毛症はいずれも、遺伝や男性ホルモンに起因することが多いため、男性に適した育毛剤は諸々のことを改善する成分を含んでいるものとなっています。

 

男性のための育毛剤に用いられている有効成分の中で、最も認知度が高いのは「ミノキシジル」です。
知らないという人もいるかもしれませんが、頭頂部の薄毛に対して働きかける成分のことで、これ以外の部位に関してはあまり効果はみられないと言われています。
認可されたのはアメリカという「ミノキシジル」ですが、「リアップ」や「ロゲイン」などの育毛剤に配合されています。
「ミノキシジル」は最初、高血圧治療に利用するための成分だったのですが、高血圧の治療効果だけでなく、髪がどんどん濃くなる効果があったため、髪のトラブルを抱える人を対象に育毛剤として生まれ変わったのです。
「ミノキシジル」は育毛効果が得られるとされていますが、血圧を下げてしまう問題や、血管や心臓に関連した副作用を生じてしまう恐れがあると言われています。

 

ミノキシジルと同じように育毛剤の有効成分として広く知れ渡っているのが「プロペシア」なる成分です。
これについてもアメリカの製薬会社が着手し、育毛剤にすることを目的に開発し、認可が与えられたもので、たくさんの国で使用されている成分なのです。
プロペシアはもともと前立腺がんなどの治療薬ですが、患者に発毛効果があらわれたことにより作り上げられました。

 

ミノキシジルよりもプロペシアは副作用に敏感にならなくて良いとされてはいるものの、女性の場合は重大な副作用が生じてしまう可能性があるため、使うことはできない成分です。